高知県立高知工科大学「坂輪光弘」教授(平成22年退任)が開発し2004年に完成した『バイオカーボン』。
燃料以外に畑に蒔いて土壌改良材、臭気の除去や調湿性の利用などに用いられる『炭』に付加価値を持たせた炭を造りたいと
開発されたのが『バイオカーボン』(=従来の炭に付加価値を持たせた炭)。
古紙から造った炭の鉢に植物が生育する事を見出し、土を全く使わず炭だけで鉢を作り鑑賞用の植物栽培床を製造しました。
古紙で創られている炭鉢はとても軽量で、土のように処分に困る事もありません。
古紙を粉砕し水と混合してつくる植物栽培床ではサボテンやハイビスカス、松、きのこ、稲の栽培も可能である事が分かりました。
炭自体には養分がないので、水と養分を与える必要がありますが、逆に焼きあがった直後の炭の鉢は無菌状態のため、
菌に対してデリケートな蘭のような観賞用植物を育てるには適していると言えます。
―高知工科大学地域連携機構 連携研究センターバイオカーボン開発研究室
研究室長 坂輪光弘教授 執筆文より抜粋
私達はこの炭の鉢の情報を北川村にある「こつも焼」窯元の陶芸家『新田文江』氏から提供していただき、
さらに、「こつも焼」窯元から協力を頂ける事になり、炭の鉢を創る活動を慎太郎塾の新プログラムとしました。
古紙を使って鉢を作り、その鉢を「こつも焼」窯元で新田氏等に焼き上げて貰います。
「鉢」作りの活動を地域に広め、地域間の連携を作っていく事や、体験プログラムとしての受け入れ、
作った「炭鉢」を『慎太郎炭鉢』として販売、創った炭鉢に寄せ植えをしたものを「作品」として展示会を開いたり
単発ではなく継続して活動できるプログラムに育てていきます。
皆さんもぜひ、ご参加ください
水に浸して数日置いた古紙(新聞紙)をたたいて、ならします。
木枠を取ったら出来上がり。
木型にならした古紙をくっつけていきます。
数日、天日干しをします。
古紙をしっかりと木型におしつけ、形を整えて仕上げます。
乾くと白っぽくなります。
こつも焼窯元で炭に焼いて貰います。
『炭鉢』の出来上がり。
とにかく軽いです!!
好きな植物を寄せ植えてオリジナルの炭鉢を創ってください。
試作品として作った「炭鉢」に、こつも焼陶芸家<新田文江氏>が窯元周辺の山野草や庭の草花を植え込みました。
炭鉢は鉢全体に水分を持たせてやらなければなりません。
そのためか、炭には少しずつ苔が生えてきて、とても雰囲気のある作品になりました。
原料は古紙のみ。
古紙で出来た炭なので、とても軽くもろいです。
炭なので、炭鉢に触れたり、炭鉢が触れた箇所には
炭がつきます。
植物栽培床としてご利用になる場合は必ず鉢全体に
水分を持たせ毎日、水遣りを欠かさないようにします。
鉢が乾いてしまうとひび割れがおき、鉢が崩れてしまいます。
(室内では水受けをご使用ください)
【私達がとても大切に考える活動の目的】
炭鉢を創る活動を通して、地域間の人と人との繋がりや交流を作っていきたいと考えています。
過疎化が進む中岡慎太郎の故郷北川村では、地域の人と人が連携を取り協力し合って生活をしていく事はともて重要なこと。
炭鉢を創る活動を通して、そんな「繋がり」が出来る事を目指します。
更には、地域外の方々との繋がりも作っていきたいと考えいます。
その「繋がり」が北川村を応援してくれる力に育っていってくれたら。そう願います。
『繋がり』を作る事と併せて、様々な活動の展開を試みます。各活動の詳細が決定しましたら、改めてご案内します。
中岡慎太郎が生まれた北川村柏木で
炭鉢創りをしていきます。
※今後、炭鉢創りの日程を定め告知していきますので、ご都合の合う日にご参加ください。
お仲間や、お友達、ご家族だけで炭鉢を創って頂いてもOK。
材料の提供を致しますので、ご都合の良い日に、ご都合の良い場所で創って頂いてもOK。
各グループが合同で制作活動をするような機会も設けたいと考えています。
※炭鉢は約100個単位で炭に焼いていきます。
炭に焼いた「炭鉢」にお好きな草花を植え込むプログラムを企画します。
自然に恵まれた北川村には各地に山野草や珍しい草花があります。
「モネの庭」の草花を花材にした植え込みも計画します。
創った寄せ植え炭鉢はお持ち帰り頂くか、店舗『中岡家』で販売いたします。
また今後、北川村にある観光施設等で皆さまの作品を集めて『展示会』も開催したいと考えています。
炭鉢、植え込みをした炭鉢を『商品』として販売していきます。
店舗「中岡家」や、村内業者で販売。
北川村ふるさと納税の返礼品。
村のネット通販(計画中)での販売。
など、様々な販路を開拓し、『慎太郎炭鉢』を多くの方のお手元に届けたいと考えています。
明治から昭和20年代頃までは林業が盛んで林業従事者やその家族も多く住み、小学校もあり、とても賑やかだった「木積」。
林業が衰退し、北川村は過疎化が進み、今では木積の住民は3世帯のみとなりました。
そんな静かな山間の郷に「こつも焼」窯元があります。
「慎太郎炭鉢」はこつも焼の窯元で炭に焼いて貰います。